今日も晴天

毎日晴天、しかもとても暑いくらい。常によく風がふきぬけている。東京よりも強い風だ。海岸では風力発電できるのではないかと思うほど強い風が吹いている。太陽もこんなにふりそそいでいるのに。太陽光発電ももっとしてよさそうなのに。コストが見合わないのだろうが、そのうちそうも言っておられず開発されて、砂漠一面太陽光発電だらけにならないのかなあ。そう太陽光発電と言えば、昨日、ダウンタウンの桟橋でおもしろいものを見つけた。桟橋の上にあるレストランの屋根に鳥よけのしかけが設置されてあり、それが太陽光発電を動力としていて、おもしろいと思った。しかもその鳥よけのしかけは、だらんと細長くまるでつりざをのようなしなる細めの長い棒が二本とりつけられており、それがランダムにぐるぐるまわっている。一瞬見たときは、超巨大な虫の触覚のように自然に非周期的に動いているのでぎょっとした。3年前にきたときはあんなものはなかった。でも、それのおかげで鳥の糞の被害からは免れている。とても商業ベースにはのらないであろう、あんなおもしろいしかけがあるのだからもっと太陽光発電風力発電を生かすしかけがあってもいいのではないかと思った。非常に微力なエネルギーかもしれないがうまく蓄積すれば、巨大なエネルギーになると思うのだが。

桟橋はあいかわらずとても美しい。あまりに美しいので、美しい、そしてなんて素敵な場所なんだと声に出して何回も何回も言った。本当にここは、楽園だ。砂浜は白く、ペリカンは優雅に舞い、あざらしは魚をとるために時々水面から顔をきまぐれに出すけれど、踊っているようだ。そして、遠くに見えるやしの木がきっちり一列に並んで、その根元を花が一面にさいていて彩りをそえている。山の方には、やさしい茶色のれんがと白壁の家があちこちに見える。人々は思い思いにビーチを散策している。なんて美しい場所なんだろう。こんな所に滞在できた私は本当に幸せ者だ。また来たい。また住みたい。

今日突然、夫の研究所の知り合いの教授の奥さんが家にきて一緒に研究所主催のバーベキューに行こうと誘ってくれた。全く予期していなかったのでびっくりしたが嬉しかった。

こちらでは、娘と同い年の仲のとてもいい友達がいて家族同士でつきあってもらっている。とてもよくしてくれる。私達は何もしていないのに、どうしてこんなによくしてくれるのだろう。お友達家族はとても幸せそうだ。お友達と一緒に広大な芝生の上や公園で走りまわって娘もとてもいきいきしているし、私もとても楽しい。本当に私はラッキーだ。
東京の生活もすばらしいが、ここには全く違うすばらしい事が沢山ある。こんなすばらしいゆったりとした生活を体験できて本当に幸せだ。日本で勤勉な割りには幸福度が低い現実に対して、なんとかならないかなと思う。いつも普通だと思っていたことに対して、違う価値観があるんだと知ることができるのは、とても重要なことだと思う。すべての事を外国に倣う必要は全くないが、良い所は取り入れてしかるべきだと思う。もちろん日本の勤勉さはこちらでは、とても珍重される。今朝、この宿舎のインスペクションがあったが日本人だというだけでそれだけで合格だった。とても気のいい人だった。